【web小説】復讐はデスゲームで【感想】

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タイトル:復讐はデスゲームで
著者:花蓮 さん
ジャンル:ホラー
文字数:84,314文字(23/6/3 時点)

復讐はデスゲームで(花蓮) - カクヨム
友情?そんなもの全て瞞しだ

あらすじ

とある女子校で殺人事件が起きた。被害者は高校1年生である31人の女子生徒。加害者は同じクラスの栗花落澪(つゆりみお)という生徒だった。澪はクラス内でいじめを受けていた。それは、中学生の時からずっと。いじめに耐え続け限界が近づいたある日、澪は海凪風優人という謎の男と出会う。彼は何かを企むような笑みを浮かべて澪に囁いた。

『復讐の舞台を用意してあげる』

その舞台が用意された時、地獄のようなデスゲームが開始される。

澪は小さく呟いた。

「皆とっとと死んじゃえ」

感想

中高一貫の女子校で、澪は集団いじめを受けていました。
暗闇のような絶望の最中、澪は海凪という男に出会い、彼にいじめの件を相談します。
海凪は澪を助けるためあと一年待ってほしいと告げました。
その理由は周囲を説得するでも学校に訴えるでもなく、澪の復讐の舞台を用意するためだと言います。
凄絶な日常の中で、唯ひとり、陽彩という少女だけが澪の友人となります。
彼女は澪の希望となりましたが、高校生になると、陽彩は突然澪を切り捨ててしまいました。
澪は海凪の手を借り、自身をいじめた少女たちに復讐のデスゲームを誓います。

いじめる側、そしていじめられる側の心理描写がリアルでした。
ターゲットになるわけにいかないと立ち回り、誰かをいじめることに罪悪感を抱かない少女達の気持ちは、学校生活の闇を感じさせます。
そこで現れる海凪は、復讐のためにまず澪にあることを施すのですが、それも意外な展開でした。
いじめの内容に関する描写自体はあまり濃くなく、双方の心理描写が細かで読みやすい作品です。

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