世界最大の陸生哺乳類
ホッキョクグマ、俗にいうシロクマは、陸上最大の肉食獣です。
体長はオスで2mを越え、メスも1.8m~2mの大きさになります。アザラシやセイウチ、魚などを食べ、約65kmを泳ぐことが出来ます。
さぞかし潜水時間も長いだろうと思われますが、意外にも潜水時間は2分程度と短めです。
絶滅危惧種に指定され、推定個体数は26,000頭。その6割がカナダに生息しています。
ホッキョクグマが寒さを耐えられる秘密
その真っ白な体毛からシロクマとも呼ばれますが、むしろホッキョクグマの地肌は黒色で、その毛は白色ではなく透明です。
毛の中は空洞になっており(竹やストローをイメージしてください)、その表面には小さな穴がいくつも開いています。この毛の中に入った空気が太陽光と体温で温められることにより、高度な保温効果を保ちます。
そしてこの毛の内部で光が乱反射することで、ホッキョクグマは白色に見えるのです。
イッちゃんとホウちゃん
大阪府の天王寺動物園には、母子のホッキョクグマがいます。
お母さんのイッちゃんと娘のホウちゃんです。
2020年の11月25日、母熊イッちゃんと父熊ゴーゴの間ににホウちゃんは誕生しました。
名前の由来は、イッちゃんとゴーゴが、豚まんで有名な551の蓬莱から贈呈されたためです。
55→ゴーゴ 1→イッちゃん 蓬→ホウちゃん
ということは、次に赤ちゃんが生まれたらライちゃんになるのでしょうか?
ピース
愛媛県の砥部動物園にも、母子のホッキョクグマがいます。
お母さんはバリーバ、娘はピースです。
しかしこの2頭は、同じ動物園でも別々の場所で過ごしています。
1999年12月2日に、母熊バリーバと父熊パールの間に、ピースは誕生しました。
しかし、初めての出産だったバリーバはひどく混乱し、育児放棄をしてしまいます。
そのため、担当の飼育員さんがピースの母親代わりとなったのです。
当時、国内におけるホッキョクグマの人工保育の生存記録は104日間でしたが、ピースは今も変わらぬ飼育員さんの愛情を受け、その記録を更新し続けています。てんかんを患っていますが、動物園に行けば22歳のピースの姿を見ることが出来ます。
しろくまカフェ
シロクマの有名な作品の一つが「しろくまカフェ」でしょう。マンガが原作ですが、2012年にテレビアニメが放送されました。
アニメの内容は、主人公のシロクマくんがマスターを勤める「しろくまカフェ」をとりまくゆるい日常を描いたものです。
メインキャラクターは、近所に住むマイペースなパンダくんと、常連客でツッコミ役のペンギンさんです。
更にパンダくんがアルバイトをする動物園の仲間たちや、ペンギンさんが恋をしたペン子さん(実は7羽の姉妹だった)など様々なキャラクターがゆるゆると日常を送ります。
動物たちが人間と同じように働き、家を持ち、道を歩いている不思議な世界観が魅力です。
全部で50話と少し長めのアニメですが、一日の息抜きにおすすめです。
私は毎日1話ずつ視聴し、気づいたら最終回まで辿り着いていました。
ホッキョクグマの消費カロリーは桁違い!
人気者の可愛らしいホッキョクグマ。
その人気の一つには、ずんぐりした体型にもあるのではないでしょうか。
ですが、あの身体を維持するのはなかなか大変なようです。
The team found that female bears need to eat a bit more than 12,000 kilocalories (or what human dieters call calories) a day just to stay even.
https://www.sciencenews.org/article/peek-polar-bears-lives-reveals-revved-metablisms
ある研究チームがメスのホッキョクグマで研究を行いました。
その結果、彼らが1日で12,000キロカロリーを必要とすることが判明したのです。
平均的な日本人男性における1日の摂取カロリーは2,000キロカロリーと言われています。
ホッキョクグマが身体を維持するためには、その6倍ものカロリーが必要になるということです。
しかしそれは、あくまでも「維持」するためであり、実際のライフスタイルを鑑みると不十分です。季節や出産等で獲物を捕らえられない期間を生き抜くためには、更に多くのカロリーを摂取しなければならないのです。
他にもクマの仲間の記事を公開していますので、よければチラ見してみてください。
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