ウサギをモチーフとしたUMA・幻想動物「ジャッカロープ」たち

オカルト

世界にはUMA(未確認動物)と呼ばれたり、人々の想像の賜物である動物の存在がある。
今回は中でも「ウサギ」をモチーフにした不思議な動物たちを紹介する。

ジャッカロープ

出典:ヨリス・ヘフナゲル, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

ジャッカロープ(Jackalope)という呼称は、ジャックラビット(野兎)とアンテロープ(レイヨウ)を合体させた造語である。

角の生えたジャックラビット(野兎)の姿をしている。アンテロープ(レイヨウ)の名前がついているが、ジャッカロープの角は枝分かれした鹿の角のような形状だ。

ウイスキーのにおいにつられ、人間の声の真似をすることができ、更にはチェーンソーの音まで真似をすることができると言われる。また雷の閃光の間だけ交尾・繁殖するという習性が希少性を高めている。

1930年代、アメリカのヘイオミング州でハンターのラルフ・へリックとダグ・へリックの兄弟がジャックラビットを狩って持ち帰り、鹿の角の傍に置いたことが起源とされている。
着想を得た彼らはウサギの剥製に鹿の角をつけ、それはワイオミング州ダグラスのラ・ボンテ・ホテルに展示された後、珍しい生き物として噂が広まった。
ダグラスの町はジャッカロープの狩猟許可証を発行し、更に1985年にワイオミング州は「ジャッカロープの故郷」と宣言した。

ちなみに狩猟許可証によると、ジャッカロープの狩猟が可能なのは6月31日の深夜0時から2時の間のみ。かつ狩猟者はIQが50以上72以下でなければならない。ご存じの通り、6月は30日までしかないことから、いわゆる「ユーモア」の範囲にある許可証である。

またジャッカロープの目撃談は、ショープ乳頭腫ウイルスに感染したウサギの見間違えだとも言われている。このウイルスはウサギの様々な場所に腫瘍を発生させ、それが角に見えることもある。

非常に痛々しい見た目をしているため、この病気にかかったウサギの画像は検索しない方がいい。
しかし架空のジャッカロープ自体は可愛らしい身体に勇ましい角というギャップを持ち、とても魅力的な姿をしている。野生のジャッカロープが存在することを望む人々がいるのも当然かもしれない。

スクヴェイダー

出典:撮影者不詳 – Fornminnesföreningen i Medelpad, Copyrighted free use, リンクによる

ジャッカロープと同様にウサギの形態を有しているスクヴェイダーは、角の代わりに身体の後ろ半分がヨーロッパオオライチョウでできている。

スクヴェイダーは植生が豊富な地域を好み、主に温帯林や木々に覆われた丘陵地帯、また背の高い癖が茂る草原や耕作地にもに生息している。大量の植物を消費してしまう彼らは農家の脅威であり、食べ尽くしてしまうとまた別の場所に移動し餌を探し続ける。

スクヴェイダーは一つ、又は複数の家族で共同の巣穴に生息する。巣穴がいっぱいになると、家族は巣穴を出て新しい縄張りを探す。
攻撃を受けると、約1.6km先まで聞こえるほどの悲鳴を発し、それを聞いた他のスクヴェイダーが即座に助けに向かい、脅威者を攻撃する可能性がある。

正体は、1874年にホーカン・ダールマルクという男性が、スンツヴァルのレストランで語ったジョークに由来する。彼は1907年の誕生日に家政婦の甥からスクヴェイダーの絵をプレゼントされ、1912年の死の直前に地元の博物館に寄贈した。
そして博物館の館長が剥製師のルドルフ・グランベルグ氏にこの動物の復元を依頼し、1918年に完成したスクヴェイダーは非常に人気の展示品となった。
展示品はヨーロッパウサギ(ヤブノウサギ)とヨーロッパオオライチョウのメスと掛け合わせて作られたものであり、「etrao lepus pseudo-hybridus rarissimus L」というラテン語の学名まで与えられた。

スクヴェイダーは非公式ながらスンツヴァルのシンボルとして登場するようになり、最終的には妥協案として「ユキウサギ」が選ばれた。
架空の動物ながらスクヴェイダーは地元の愛されキャラなのである。

ヴォルパーティンガー

写真:「Wolpertinger (2014, Zürich).jpg」
撮影:James Steakley
ライセンス:CC BY-SA 3.0(ウィキメディア・コモンズより)

上記2種のハイブリッドウサギを更に合体させたのがヴォルパーティンガーである。
ドイツの民間伝承では、南ドイツのバイエルン州とバーデン=ヴュルテンベルク州の高山林に生息すると言われている。

ヴォルパーティンガーの体は様々な動物の部位で構成されており、最も一般的なものは、ウサギの頭、リスの体、シカの角、キジの翼を持つとされている。しかし、アヒルの翼やくちばし、水かきのある足を持っていたりと様々なバリエーションがある。また、リスやフェレットの姿で現れることもあるという。

ヴォルパーティンガーは、満月の夜の森に連れていかれた美しい乙女の前に姿を現すといわれている。
ジャッカロープやスクヴェイダーと異なり、その名称の起源等は明らかではない。ヴォルターディンゲンのガラス職人が「ウォルターディンガー」と呼ばれる動物の形のショットグラスを製造していたためという説や、「ワルプルギスの夜」と意味する「Walper」という言葉が由来だという説もある。
いずれにしても、人々の未知を求める好奇心や想像力は計り知れないということだ。

可愛らしいウサギには、このように他の動物と融合したUMAであり幻想的な物語が存在する。どこかに彼らのような存在がいると思えば、世界はいっそう魅力的なものになるだろう。

出典
ジャッカロープ
https://tedium.co/2023/05/20/jackalope-real-cryptid-origin-story
https://en.wikipedia.org/wiki/Jackalope

スクヴェイダー
https://pathfinderwiki.com/wiki/Skvader
https://www.crypto-f.com/2024/05/blog-post_15.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC

ヴォルパーティンガー
https://www.lingoda.com/blog/en/what-is-a-wolpertinger/
https://www.crypto-f.com/2020/08/blog-post_17.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Wolpertinger

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