つぶらな瞳にふさふさ尻尾の、可愛いフクロモモンガ。
エキゾチックアニマルのモモンガは、まだメジャーなペットではありませんが、徐々に人気を伸ばしています。
一目惚れも不可避な可愛さを持っているフクロモモンガですが、勢いで買うのはちょっと待ってください!
お迎えは最低限の準備をしてからにしましょう。
ここでは、フクロモモンガを家族に迎える際、必要不可欠なものを紹介します。
ケージ
まずはフクモモのお家になるケージです。
小動物といっても、モモンガはハムスターやハリネズミとは異なり、かなり激しく上下左右に飛び回ります。そのためケージにも高さが必要です。1匹で飼う場合も、50cmは欲しいかな、といったところです。
フクロモモンガは樹上性の動物のため、決まった場所をトイレにしません。
食べカスもそこら中にまき散らします。そのため、掃除のしやすさも念頭に入れましょう。
選ぶ際は以下の点に注意です。
- 大きさ(特に高さ)は十分か
- 脱走するような隙間はないか
- 通気性は良いか
- 掃除がこまめにできる形状か
- ステージやポーチ等のアクセサリーをつけられるか
- 冬用のグッズ(ヒーターなど)が設置可能か
現在、私はステンレス製のケージを使っていますが、なかなか使い勝手は良いです。
ひとつデメリットとしてあげると、夜中にモモンガが飛び回るとガシャンガシャンと音がすることです。
あまり大きな音ではありません(鳴き声の方が大きい)が、気になる方は部屋を別にするなどの対策が必要です。
ポーチ
フクモモ用ポーチなるものがあります。
動物病院に連れて行ったり、他所の家に出かけたり、そんな時にはポーチに入っていてもらいます。
袋に入っていることにより、お母さんのお腹を思い出して安心するかもしれません。
ケージに取り付けられるポーチは、そのまま寝床として使用できます。
寝床とお出かけ用を同じものにすることで、モモンガも安心できます。
明るい時間はポーチの中でゆっくりと休ませてあげましょう。
このようにチャックのついているポーチだと、お出かけの際の脱走を防げます。
また市販のもの以外でも、minneなどのサイトで手作りのポーチを販売しています。
モモンガが安心して眠れるものを探してあげましょう。
水入れ
フクロモモンガは果物をよく食べ、そこで水分を摂取するため飲み水はあまり必要ないという説もあります。
とはいえ、十分な水の用意は必須です。
床に小皿で直置きすると、遊んでいる間にひっくり返す可能性大です。
ケージに取り付けられる水入れを用意し、いつでも飲める清潔な水をキープしておきましょう。
ペットショップで販売されている子たちは、既に水入れの使い方を学んでいる場合が多いです。
もしわかっていないようなら、水の出る先端に水滴をつけ、ここから飲むのだと理解させるようにしましょう。
ペット用ヒーター(寒い時期)・サーモスタット
寒い季節に必須となるのが、ペット用ヒーターです。
様々な小動物用のヒーターがありますが、私は暖突をおすすめします。
これをケージの上部に外から設置すると、まるでこたつの中のようにケージが温まります。我が家のモモンガはこれで冬を乗り切っています(特別寒い日はエアコンの暖房も使います!)。
これに床敷きのパネルヒーターを使えば更に温まるかと思いますが、万が一暑すぎた時のために、モモンガの逃げ場を作るようにしましょう。
また、モモンガが齧ったり長時間近くに居ても火傷をしないよう、暖房器具は外側に設置するなど気を付ける必要があります。
使用しているのがアクリルケージの場合、ケージ自体の保温効果は高いのですが、温度が高くなりすぎると溶けてしまうことがあります。
本格的な冬がやって来る前に、購入した暖房器具がきちんと作動するか、モモンガが怪我をすることがないか、あらかじめ確認しておく必要があります。冬の準備は早めにしましょう。
ヒーターを使用する際、サーモスタットを使用すると便利です。
サーモスタットとは、設定した温度より高い場合は機器(ヒーター)をOFFに、低くなると自動的にONにしてくれる機械です。
これをヒーターと共に使用することで、ケージ内の温度が必要以上に温まってしまうのを防ぐことが出来ます。
是非、一台準備しておきましょう。
フクロモモンガは温かい地方の生き物のため、寒さに弱い身体をしています。
最悪の場合には冬眠をしてしまいますが、この場合には命の危機が迫っています。ゆっくりと温め、いち早く病院に連れて行ってあげることが必要です。
そうならないためにも、ペット用の器具だけでは足りない場合は躊躇わず、人間用の暖房器具も使って部屋を温めてあげましょう。
モモンガ用フード
最後は絶対的に必要な、モモンガのご飯です。
フクロモモンガはかなり偏食な動物です。好き嫌いが激しく、昨日食べていたご飯を今日は食べない、ということもよくあります。
食べてよい食材が多いため自分で用意することも可能ですが、やはりきちんと栄養素を計算されたフードを使用することが確実です。メインはフード、他の食べ物はあくまでサブのおやつにとどめておきましょう。
こちらはかなり一般的なモモンガ用フードです。比較的、多くのお店で手に入れることが出来ます。
しかし、私のモモンガはこれを食べなくなってしまったため、ペットショップを探し回り別のフードを用意しました。
こちらに変えると食べるようになったため一安心です。
どうしてもフードを食べない場合は、お湯でふやかしたり、モモンガ用ミルクと混ぜてみたり、工夫をしてみてください。
フクロモモンガは小さな動物ですが、飼育には様々な準備が必要です。
また、飼育下での平均寿命は10年を超えます。最後の日まできちんと面倒をみられるよう、金銭的にも環境的にも余裕をもってお迎えすることが大事です。
そしてあくまで20cmほどの小動物ですが、可愛らしい仕草で飼い主を癒してくれます。
入念な準備と下調べの先には、フクモモちゃんとの幸せな生活が待っています!
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