日本には心霊スポットと呼ばれる様々な場所があります。
今回は、東京都に存在する心霊スポットを6つ紹介します。
千駄ヶ谷トンネル
東京都渋谷区千駄ヶ谷2丁目
1964年、高度経済成長期に開通した千駄ヶ谷トンネルは、墓地の真下に存在します。
東京オリンピックに間に合わせるため急ピッチで作業が進められたおかげで、ろくに移設もしないまま、千寿院というお寺の下にトンネルを造ってしまったのです。
女の幽霊
そのせいか、この千駄ヶ谷トンネルは都内でも有名な心霊スポットです。
全長61メートルという短いトンネルですが、女性の幽霊の目撃談が多く語られています。
・深夜に車でこのトンネルを通ると、女が逆さ吊りでこちらを睨みつけ、ボンネットに落下してくる。そこには手形の跡が残っている。
・また、同じく深夜、トンネルに白いワンピースを着た血まみれの女が立っている。
驚いてバックミラーを覗くと、その女性が車を追いかけてくる。
このような幽霊が目撃されているという話です。
収録された声
また、このトンネルのそばには音楽会社があります。
ここのレコーディングスタジオで収録された音源の中に、男のうめき声が入っていました。
それは「岩崎宏美」さんの「万華鏡」という曲でしたが、発売されているとのことです。
他にもこのスタジオでは夜になると黒い人影に遭遇するという怪奇現象も起こっています。
青山霊園
東京都港区南青山2-33

都内最大の霊園である青山霊園には、10万を超える数の墓があります。
昼間は長閑な場所で散歩道としても有名であり、春には桜並木の下を歩くことが出来ます。
多くの著名人が眠っていることでも有名で、大久保利通や小村寿太郎、なんとあの忠犬ハチ公の墓もここにあります。
霊園に現れる幽霊
ですが、ここは心霊スポットとしても名を馳せています。
・乗せていた乗客の女性がいつの間にか姿を消していて、あとにはシートがぐっしょりと濡れているだけだった……。こんな有名な話があります。
・深夜に大小2つの影が現れたという目撃談が多く、親子の幽霊ではないかと語られています。
異界への入り口
青山霊園は異世界に繋がっているという話もあり、肝試しに行った若者が行方不明となり、未だに見つかっていないという噂もあります。
「!」

また、この霊園には「!」マークの交通標識があるという噂です。
これは正式には「その他の注意」を意味する標識なのですが、この場所においては、幽霊が無数に出現するため、その注意喚起で建てられているのだ、という話が囁かれています。
平将門の首塚
東京都千代田区大手町1-2-1
日本三大怨霊の一人として数えられている平将門。その首塚です。
自らを親皇と名乗った将門ですが、今から千年以上前の940年に討たれ、最期を迎えました。
ですがその恨みは凄まじく今現在にも止むことはないといいます。
飛び立った首
討たれた将門の首は、三か月の間京都でさらし首とされましたが、なんと一向に腐ることがありませんでした。
それどころか、大声で笑ったり叫んだりして、人々を恐怖に陥れたといいます。
その後、自らの身体を求めて首は東へ飛び立ちましたが、途中で力尽きて落ちてしまいました。そして埋葬されが場所が、現在の首塚です。
度重なる事故
1923年、関東大震災による損壊から、首塚は一度取り壊されました。
その跡地に大蔵省が仮庁舎を建設したのです。
しかし、職員から大臣を含む14名が相次いで亡くなり、他にも怪我や病気になる人が続出したのです。
これは塚を埋めたことへの祟りではないかと恐れられ、仮庁舎が取り壊され、首塚が再び建てられたのです。
また、アメリカのGHQが駐車場を作るために、首塚を取り壊そうとしました。
するとブルドーザーが横転し、運転していた人が死亡するという事故が起きたのです。
今現在も、周囲のビル内部では、首塚に尻を向けないような作りにされていたり、見下ろすような窓の配置をしないといった工夫が為されているという噂です。
パワースポット
しかし恐ろしいだけではなく、この力はパワースポットとしても有名です。
将門の首塚が帰ってきたことに因んで、「カエル」の置物が配置されています。
無事に帰ってこられるというご利益を望み、参拝する人も多いのです。
旧小峰トンネル
東京都八王子市上川町秋川街道
1914年に竣工された、全長80メートル弱のトンネルです。八王子方面と武蔵野五日市方面を繋ぐ道路で、かつてはバスも通っていました。
しかし、カーブが多い上に、幅も高さも短く低いため安全性に問題があり、現在は新小峰トンネルが造られ、旧小峰トンネルは車での通行が禁止されています。
心霊現象
・トンネルを通りかかったタクシーの運転手が、バックミラーを見ると女性が立っているのを見つけ、親切にもタクシーを止めてあげました。しかし振り返っても女性の姿はなく、バックミラーを覗くと再び姿が見えるのです。恐ろしくなった運転手はその場を全力で逃げていったとか。
・トンネル付近を車で通っていると、向こうで手を振っている少女が見えます。しかし、近寄ってみるとその少女には手首がないのです。これは後述の被害者の霊ではないかと語られており、犯人が捕まると目撃談は途絶えたとのことです。
・どこからか、存在しないはずの奇妙な音が聞こえます。それは鈴の音であり、その後に少女の霊が現れたりとか、シャッター音や何かが落ちてくる音が聞こえてくるとも言われています。
実際の事件との関連
1988年から1989年に世間を震撼させた、宮崎勤による「連続幼女誘拐殺人事件」。
すべて4歳から7歳の低年齢の女児が被害者となり、4人もの犠牲者が出ました。
その四番目の犠牲者の遺体が、このトンネル付近で発見されたという噂です。遺体はバラバラにされていたという話ですから、極めて残酷な事件です。
実際に遺体が見つかったのは小峰峠の山林で、トンネルからは2kmも離れていますが、犯人が逮捕されてからは、前述の手首のない少女の霊は出なくなったということです。
旧岩淵水門
東京都北区志茂5-41-1

1924年に完成した旧岩淵水門は、別名、赤水門とも呼ばれています。
荒川と隅田川が分岐する地点にあり、1910年に荒川の大洪水により大きな被害が出たことから、建造されました。1982年に新水門が造られ、現在は公園として整備されています。
死体が流れ着く
荒川で入水した人の死体は、川をせき止めるこの水門に流れ着きました。そのせいか、この場所では多くの心霊現象が噂されています。
・夜になると、バラバラになった人の手足らしきものが浮かび上がってくる。しかし警察に通報して調べても、それらしい死体は発見されない。
・夕方から深夜にかけて、水門公園や河川敷のエリアで真っ黒い人影が浮かぶように移動して瞬く間に消える。
・河川敷や水門橋の上にぼんやりと立つ若い女性の姿がある。近づくと川に飛び込むが、水音が立たず、水面には波紋すらない。
連鎖する怪奇現象
水場はただでさえ、霊が溜まりやすいとされています。
自殺した人の霊が生きている人を呼び寄せ、死に追い込み、その霊がまた人を呼び込む……という負の連鎖が起きているのかもしれません。
また、水門には亡くなった人の霊を慰めるためのお地蔵様がありますが、首がありません。川から首のない死者が這い出てきて、首をもぎ取っていったという噂もあります。
旧相武病院
東京都八王子市戸吹町1050
八王子市にある、サマーランド裏病院とも呼ばれる廃病院です。
ここは東京屈指の心霊スポットとも呼ばれています。
1990年代末には廃病院となりましたが、未だに取り壊されていない理由は、作業を行うと不可解な事故が多発するためだと噂されています。実際に下半身不随になってしまった作業員もおり、現在もその姿は残されたままです。
首を絞める女
ここでは、髪の長い女の幽霊が現れ、首を絞められるといいます。
また、肝試しに入ったある男性が二階に上がろうとすると、深夜にもかかわらず子どもの泣き声が聞こえてきました。恐怖のあまり入り口へ戻ろうとすると、その声はいつの間にか、恐ろしい笑い声に変わっていたといいます。
壁の目
この病院にはどこかに目の描かれた壁があり、それを見つけると、原因不明の病気や事故といった不幸に合うという話です。
あるグループがこの目を探しに入ったところ、それを見つけた者が行方不明となり、今でも見つかっていないという噂があります。
如何でしたでしょうか。
心霊スポットには、亡くなった人が静かに眠っていたり、進入禁止の場所が多くあります。
不用意に近づいて騒いだり、禁止されている場所には入らないようにしましょう。
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