
うーん。投稿サイトに小説を投稿したけど中々読んでもらえないなあ。
心が折れちゃいそうだよ。
時間をかけて書いた小説。だけどネットにアップしても中々読んでもらえない。
あまりそんな時間が続くと、気分が落ち込んでしまいますよね。
ここではそんなときの対処法を、ネット小説としての形態で紹介します。
しかし必ずPVが増えたり人気が出るわけではないので悪しからず…。
分析して傾向を知る
PVを見てどの話が人気があるかを知る
「小説家になろう」や「カクヨム」では、何話にいくつPVがついたかをグラフにしてくれます。

例えばA話にたくさんPVがついたとします。その場合、二つの傾向が考えられます。
- Aの前話、B話が面白くて続きのA話も読んでもらえた。
- A話が面白くて何度も読んでもらえた。
恐らく前者の方が割合としては多いでしょう。同じ話を幾度も繰り返して読む人はなかなか何人も現れません。
A話のPVが多いのは、B話からの導入がうまくいったのだと考えます。

B話で上手に引き込めたってことだね。
人気のあった話はどのような書き方をしたのか、話の盛り上げ方は、出したキャラクターはと、分析して参考にしてみてください。
感想を募って分析する

これ、一番難しい方法じゃない?
感想をもらえてたら苦労しないよー。
難しい方法ですが、確実です。自分ではわからない第三者意見を聞くことで、気づかなかった欠点を知ることが出来ます。
その「感想」を貰うまでが大変なのですが……指摘をもらうことは大切です。
ネット上でなくとも、自分の周りの家族や友人に読んでもらい、その感想を参考にするのも一つの方法です。
そこで、もらった指摘を素直に受け入れることは大事ですが、あまり一つの意見に固執するのは良くありません。あくまで相手一人から見た「感想」ですから、一喜一憂し過ぎないようにしましょう。
気にすることと気にし過ぎないことのバランスが大切です。
改稿する
ネット小説において、読者が読みやすい文章を作ることは重要です。
なのでここは、ネット小説以外の公募などを目指す人は飛ばしてください。

ネット小説と他の小説って違いがあるの?
- タイトルの文字数に気を付ける
- 人気ジャンル、タグを確認する
- 改行を入れて見やすくする
- 作品に合う表紙をつける
- 毎日投稿を心がける
あくまでネット上(多くは投稿サイト上)で好まれる書き方はいくつかあります。
下の記事で詳しく紹介していますので、どうぞ。
もっと読まれる!ネット小説の秘密5選
導入
小説は導入が肝心ですが、ネット小説ではその傾向が強くみられます。
書籍は大抵、一冊まるごと読むことを目的にして購入しますよね。
しかしネット小説の場合、読者は飽きたら次に行ってしまいます。

初めが肝心ってわけだね。
読者の途中離脱を防ぐためにも、一話目だけではなくあらすじから読者を意識して作りましょう。
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨。ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りを上げて動き出す。
「グラスホッパー」伊坂幸太郎

押し屋ってなに?これから何が起きるの?
これは私のおすすめ小説、伊坂幸太郎の「グラスホッパー」のあらすじです。
復讐の横取りという気になるワードに、鯨と蝉?自殺専門の殺し屋?一体なにもの?と読者の興味を見事に引く作りとなっています。
一方で避けるべきあらすじは、物語の設定や出てくる固有の単語を延々と連ねている場合です。
意味不明な単語がつらつらと並んでいたら、どのような物語か想像もつかず、興味を失ってしまいます。
読めばわかる!は通用しません。読者は一か八かで読み始めるよりも、さっさと他の面白そうなあらすじの小説に移ってしまうためです。

手厳しぃ~。でも僕が読者でもそうするかも……。
自分の書きたいものを書くことは重要ですが、読者が欲しい場合は相手のことも考えて作らなければいけません。そこが難しいところです。
ネット上での宣伝
Twitterの利用
Twitterカードなどを使って拡散しましょう。

自動で生成されるTwitterカードを使用します。
サイトによってデザインは異なりますが、タイトルやあらすじ、表紙などをきれいにまとめて表示してくれます。

これならワンクリックで作品に飛べるんだね!
作品を宣伝するアカウントを一つ作っておくと使いやすいかもしれません。
ここから始まる繋がりもあるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
ただ、SNSは向き不向きがあるので、肌に合わない場合はあまり無理をしないようにしましょう。
自主企画に参加
カクヨムなどでは積極的に自主企画を募っています。

自主企画ってなに?

このように、ユーザーが独自で人を募り、行っている企画です。
主に読み合いが多く、ここに参加して読んでもらうという方法もあります。
この場合、企画内容をしっかりと把握し、読み合いを選んだ場合はきちんと相手の作品も読んで感想を伝えましょう。
忘れる!

唐突!
最後はとっておきの方法です。
作品のことを忘れてリフレッシュしましょう。
感想やPVのことを気にすると、数分おきにスマホをチェックしたり、なかなか数が増えないことにイライラしたりしてしまいます。しかし苛立ったところで反応が増えるはずはなく、自分の生活に支障が出る危険性もあります。
いっそPVなんてどうでもいい!と思えるほどに忘れてください。すっきりした状態の方が筆も進むはずです。

投稿を始めてみたけど、思うところはいろいろあるね。
長く付き合っていけるように少しずつ試してみるよ。
大切なのは作品を投げ出さないこと、挫けて筆を折らないことです。
周りの反応を気にし過ぎないよう、自分らしく活動していきましょう。
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